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未来への投資:幹細胞保管(セルバンク)について

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2024.04.18

近年、医療技術の進化は目覚ましく、特に「幹細胞保管(セルバンク)」と呼ばれる幹細胞の保管技術が注目されています。この技術は、個人の若い健康な細胞を未来の医療のために保管するという、まさに未来への投資と言えるでしょう。本記事では、幹細胞保管(セルバンク)のメカニズムとその医療への応用、最新の研究についてわかりやすく解説します。

幹細胞保管とは

幹細胞は、その多様な分化ポテンシャルと再生能力を持ちあわせています。これらの貴重な細胞を長期間にわたって安全に保存することを幹細胞保管と言います。その方法は、液体窒素を用いたクリオプリザベーション(凍結保存)です。この方法により細胞は生物学的に「休眠」状態になり、細胞の老化や劣化が極めて遅くなるため、何年後にも使用可能な状態で保存されます。この技術は、細胞の生存率を最大化しつつ、その再生能力や治療効果を維持することを可能にします。

 

紫とピンクのプラズマボール

幹細胞保管のメカニズム

セルバンクでは、主に若い健康な時期の皮膚や血液から幹細胞を採取します採取した細胞は、特殊な処理を経て-156℃の液体窒素で凍結保存されます。この極低温状態で細胞は活動を停止し、長期間にわたってその機能と特性を保持することができます。

幹細胞保管の利点と治療への応用

セルバンクの最大の利点は、時間を超えた細胞の「若さ」を保つことです。例えば、しわやたるみなどの老化現象を目立たせないようにする治療に活用されています。若いころに採取された幹細胞は、将来、必要に応じて体内に戻され、ダメージを受けた組織の修復や機能の改善を促します。

最新の研究と未来展望

最新の研究では、幹細胞が持つ潜在能力をさらに引き出す方法が模索されています。幹細胞を用いた病気の治療だけでなく、予防医療における利用可能性もあります。未来には、より多くの疾患がセルバンク技術によって治療可能になることが期待されており、現在様々な研究がなされております。

当院の幹細胞保管サービスについて

薬品を入れるところ

いろはビューティークリニックでは、幹細胞治療をさらに向上させるためのオプションサービスとして、幹細胞の長期保管(セルバンク)サービスを提供しています。こちらのサービスでは、患者様から採取した幹細胞を5年間、国内トップクラスの細胞培養施設で高品質かつ安全に保管します。

長期保管による治療効果の最大化

再生医療等の提供計画に基づいた厳格な管理のもとで、安全かつ高度な治療が期待できます。

厚生労働省の基準に則った安全な管理

若い時に採取した幹細胞は、将来の治療時に高い治療効果を発揮する可能性があります。

高品質な状態での細胞保存

-156℃の超低温状態で細胞を保存し、細胞の代謝活動をほぼ停止させることで、細胞の老化や劣化を最小限に抑えます。

安心のバックアップ体制

万一の停電にも対応できる設備を有しており、最大1週間、-156℃を維持することが可能です。

セルバンクは、私たちの健康を長期にわたって支える革新的な手段として期待できます。この先進的な技術は、まさに未来への投資であり、今後の発展に大きな期待が寄せられています。若さを保ち、健康的な生活を送るための新しい選択肢となります

 

当院の幹細胞バンクサービスはこちら

 

記事の監修者

医師 中地修大

医師 中地修大先生

神戸大学医学部医学科卒業後、神戸大学整形外科医局や関連病院にて研鑽を積む
いろはビューティークリニック所属
2023年5月にいろはビューティークリニック 心斎橋院を開設