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幹細胞について徹底解説いたします【幹細胞の特性・特徴】

2024.02.29

幹細胞について

私たちの体は無数の細胞から成り立っており、体の部分ごとに種類が異なります。
例えば、心臓や肝臓、脳など、各組織や臓器ごとに異なる役割を果たす特定の細胞が存在しています。

 

幹細胞は体の脂肪、骨髄、臍帯、胎盤などにある細胞で、あらゆる細胞の源になる細胞です。
組織や臓器が傷ついた際には、傷ついた場所にかけつけ、幹細胞自身が必要な細胞に変化することで、修復や再生する役割を担います。

 

幹細胞の特性

幹細胞には2つの特性があります。

分化能力
幹細胞は、皮膚、赤血球、血小板など、私たちの体を形成する多様な細胞に変化する能力があります。

 

自己複製能力
そして、もう一つの能力は、自分と同じ能力を持った細胞に分裂できるというものであり、これによって幹細胞は常に新しい幹細胞を生成し、組織や臓器の維持および修復をサポートしています。

 

この幹細胞の特性が、損傷した組織や臓器を修復し、再生させるのに役立ちます。
またこの他にも幹細胞には以下の特徴があります。

幹細胞の特徴

ホーミング効果
身体の中で何かトラブルがあると、損傷した細胞は助けを呼ぶ「SOS」信号を発信します。
幹細胞には、その発信されたSOS信号に反応し、傷ついた細胞の元に自然と駆け寄り、修復や再生をする能力があります。
これをホーミング効果と言います。 例えば、脳や腎臓などといった直接的に幹細胞を投与することができない臓器でも、ホーミング効果があるので、点滴で血管に投与することで、修復や再生を期待することができます。

 

パラクライン効果
幹細胞から、成長因子、サイトカイン、エクソソームなどといった様々な分泌物が拡散され、傷ついた組織だけでなく、近隣の細胞にも様々な良い効果が期待できます。

 

いろはビューティークリニックの幹細胞治療

いろはビューティークリニックでは以下の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。

美容治療
お肌の真皮の中にある線維芽細胞は、お肌の土台となるコラーゲンやエラスチンなどを作り出し、お肌のハリや潤いを保持します。
しかし、この細胞は加齢とともに減少してしまい、お肌のハリや潤いが失われ、結果としてシワ・たるみに繋がってしまいます。
 
幹細胞を投与することによって、減少した繊維芽細胞を新たに生み出します。
それによって、お肌のハリや潤いを再生させ、シワやたるみを根本的に改善させる効果が期待できます。
 
美肌の女性

 

慢性疼痛
慢性疼痛には、様々な治療方法があります。原因や症状に応じて、薬物療法、理学療法、心理療法などが選択肢となります。
しかし、標準的な治療でも効果が見られない場合もあります。
このような難治性の慢性疼痛に対して、当院では幹細胞による再生医療を提案しております。

 
膝の痛い女性

 

幹細胞を用いた再生医療は、従来の治療が効果的でない患者様に対して、新たな治療選択肢として期待できます。
ご興味のある方は、大阪・心斎橋のいろはビューティークリニックでお待ちしております。

記事の監修者

医師 中地修大

医師 中地修大先生

神戸大学医学部医学科卒業後、神戸大学整形外科医局や関連病院にて研鑽を積む
いろはビューティークリニック所属
2023年5月にいろはビューティークリニック 心斎橋院を開設